《ボルボXC40 × 旅・ドライブ》ときどきネコ

ボルボXC40で行く旅やドライブの記録。時々ネコが出てきます。

【先進運転支援システム】ボルボが誇るアダプティブクルーズコントロール(その③-限界)


アダプティブクルーズコントロールについてのオーナーズレビュー、最終回です。

これまで、べた褒めに近い評価をしてきたボルボのアダプティブクルーズコントロール。しかし、精度が極めて高いこのシステムにも、まだ克服できていない部分はあるようで。

今回は、これからボルボが、そしてすべてのメーカーが改善に取り組むべき、この問題について書いていきたいと思います。

限界その1:後方の車をコントロールする減速ができない

高速道路などを走行している時、やたらと後方から距離を詰めてくる車があります。これは、本人が意識しているかいないかに関わらず「煽り運転」になるわけですが、こういった場面に遭遇した場合、事故を未然に防止するために行うべき運転方法が2つあります。1つは車線を変更して先に行かせる、もう1つは後方車の速度を意識してコントロールする、です。

で、ここで問題になるのが、後者の方。具体的な走り方としては、前走車の動きを見ながら適正な距離を取り、決して急ブレーキを踏まないようにして後方車のブレーキ遅れによる追突を回避したいわけですが、アダプティブクルーズコントロールではここまで考えたコントロールはできません。

設定で前走車との距離を広くすれば、それなりの効果はあるんですけどね。ただ、ベタベタに接近してくる「下手なドライバー」の場合はそれだけでは不十分。やはり設定を解除し、自分で細かくアクセルコントロールして制御するしかありません。

もちろん、事故を防止するために後者の方法を選択するのは、前者の方法が取れない時。具体的には、移動したい車線に車が詰まっている時などに限りますので、くれぐれもご注意を。

限界その2:割り込み車を予測できない

これは、XC40に乗り換えて初めてのドライブで経験したことですが、アダプティブクルーズコントロールを作動させている時に前走車が「アルファード」の無理な割り込みを食らってしまい。衝突回避のブレーキを踏んだ前走車のあおりで、急ブレーキが作動したことがありました。

…何でアルファードって無茶な運転するドライバーが多いんですかね。。もちろんちゃんと運転される方も多いでしょうけど、大きい車に乗ってると気が大きくなるのかな?逆に、人間の小ささが良くわかるんだけど。

で、話をもとに戻しますと、こういった場合、自分で運転していると「あのアルファード、何か変な動きをしているな」というのが雰囲気でわかるため、事前に車間距離を空けるなどして急ブレーキを回避出来るのですが、アダプティブクルーズコントロールでは当然これが出来ません。なので、作動させたままの状態だと前走車に衝突まではしないものの、同乗者がいれば急ブレーキで驚かせてしまうことになるため、おのずと自分で運転に介入する必要が出てくるのです。

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以前、別のブログの以下リンク先記事の中で、日産の「プロパイロット2.0」に感じる不安について触れたことがあります。

そして、今回触れた「限界」は、当然「プロパイロット2.0」にも当てはまります(注:オーナーである知人の車で確認。アダプティブクルーズコントロールの制御もボルボより荒く、オーナーも不満があるとのこと)。まだまだ、各社それぞれに、改善の努力が必要なようです。