アダプティブクルーズコントロールについてのオーナーズレビュー、2回目です。今回は、その制御と精度について書いていきます。いやぁ、ホントに良く出来てるんですよ、これ。
発進・停止制御
一度設定した後の、アダプティブクルーズコントロールの発進・停止制御。これはもう、秀逸と言うほかはありません。ぎくしゃくしないどころか、神経に障る部分がまるでない。。ブログ主の場合は、速度を出すべきところでは出すものの、「発進と停止は穏やかに」「同乗者にストレスをかけない」ことをもっとーに日々運転しているので、要求レベルはかなり高いはずですが不満を感じる部分が何もなく。他のメーカーの車もたくさん試したけど、同じぐらいのレベルにあるのはメルセデスベンツぐらいかな。。
もはや、お抱え運転手付きの車に乗っていると言っても過言ではないです。お抱え運転手付きの車、乗ったことないですけど。
加減速制御
アダプティブクルーズコントロールを動作させている時、当然ながら加減速制御が必要になる場面があります。そういった中で、特にボルボの制御と精度の高さを感じるのが以下の場面です。
◆前走車がいなくなった時
前走車が高速道路のインターチェンジで降りるなどしていなくなり、その時点で自車速度が設定速度より低下している場合は、自動的にその速度に達するまで加速します(本来機能の通り)。しかし、その加速は、他の多くのメーカーで見られるような急激なものではありません。あくまで自然に、人の感覚から乖離しない範囲でスムーズに加速します。
そしてこれは、加速を完了する前に別の前走車へ追いついた場合も同じ。自然と加速を緩め、気がつかないうちに速度を合わせて巡行しているという優れものです。
◆追い越しをする時
自車の設定速度より前走車が遅いような場合、追い越すための準備としてウィンカーを点滅させますが。ボルボの場合は、ウィンカーを点滅させると自動的に加速を開始、スムーズな追い越しができるように準備してくれます。
で、これがまた何とも絶妙な加速感。ドライバーを慌てさせず、かといって焦らされることもない、10人いれば9人が納得できる味付けとなっています。
さて、次回の告知です。書いていくのは、「アダプティブクルーズコントロールの限界」について。
ここまで書いた通り、本当に良く出来たボルボの「アダプティブクルーズコントロール」ではありますが、まだまだ改善が必要な部分はあって。ここをクリアできれば、本当の意味で「自動運転レベル3」を実現できるのに。。そういった部分に触れてみたいと思います。