ボルボXC40のドライブモード『Eco編』です。ハイブリッド車の登場と、時代の流れで一気に過熱した燃費競争。最近では少し落ち着いてきたものの、この流れが続く中で「エコモード」が果たす役割は大きさを増すばかり。ボルボXC40も当然この「エコモード」を搭載しているのですが、そのセッティングは従来のものとは少し異なるようで。。
Ecoモードの特性
◇エンジン
一般道で使用するには、とにかく「かったるい」印象がつきまといます。車重が1,700kgあることも影響し、「Comfortモード」と同じようにアクセルを踏み込んで発進すると、後方車からはかなり遅いスタートに見えるはず。ただ、しばらく前までの「エコモード」とは違い、アクセルを深く踏み込むとしっかり加速してくれるのは好印象。交差点での右折時などで思いのほか加速が鈍く、ヒヤッとすることもありません。
◇アイドリングストップ
これについては「Dynamicモード」と同じです。「Comfortモード」の設定によらず、「Ecoモード」に切り替える際に必ず「有効」になってしまいます。あぁ、不便。。
◇トランスミッション
加速が非常に緩やかになるため、シフトショックもそれに合わせて穏やかになります。注意していれば低速ギアでの変速でわずかに感じることはありますが、そうでなければまず意識しないレベル。アイシンAWのきめ細やかな制御が光ります。
◇ブレーキ
こちらも「Dynamicモード」と同様に他のモードとの違いはほぼわからず、極めて効きの良いブレーキ、といった印象です。まあ、「Ecoモード」だからと言ってブレーキの効きを甘くして良い理由はないので、これは当然ですね。
◇ステアリング
他のモードと同様、軽いです。操作に苦労することはありません。ただし、ステアリングの操作量に対して車体の向きが変わる量が少ない(要は切れが悪い)ので、あまり楽な印象はありません。
Ecoモードを使用する場面
ずばり、空いた高速道路での使用一択となります。以前、長距離の一般道を走った時にこのモードだけを使用してみましたが、燃費にはほとんどと言ってよいほど貢献しませんでしたので。
理由は、発進する際のあまりの遅さに、無意識のうちにアクセルを深く踏み込んでしまうから。まれに見かける、後方車両をまったく気にしない運転をする人なら気にならないでしょうが、ブログ主にはとても耐えられない。。
なお、高速道路でも空いている場所を推奨するのは、混んでいるところでアダプティブクルーズコントロールを使用すると、「Ecoモード」の場合、前車との間が開きやすくなり他車の割り込みが頻繁に発生、急減速することになって燃費が悪化するからです。
クラッチを切ってアイドリング状態で走行する「コースティングモード」になりやすいのも、空いた高速道路を推奨する理由の一つです。ただし、この「コースティングモード」、タイヤにトルクが全くかからなくなるためグリップが少し不安。雨天時に使用する場合はご注意を。