ボルボXC40の後席シートの評価については、巷では前席シートほど良くないようです。ただ、その理由には納得できるものもあれば、クエスチョンをつけたくなるものもあって。なので、今回の記事ではまず、ボルボが後席シートをどのように位置づけているのか、そして、どのような造りになっているのかについて書いていきたいと思います。
XC40は「パーソナルもしくはカップル」向けの車
で、最初に結論めいたことを書いてしまいますが、ボルボはXC40を「パーソナルもしくはカップル」向けの車である、とはっきり規定しています。なので、後席シートは前席シートに比べて必要十分、前後スライド機能やリクライニング機能はありません。
そのため、巷では「この機能がないからダメ」という声が多いのですが、これはそもそもお門違い。実際、ブログ主はたいていの場合が2名乗車までであり、たまに3人目が乗るぐらい。ニーズにピタリとマッチしています。
こういう機能があったらいいな、という希望はあって当然だと思うんですけどね。メーカーが設定した車の位置づけを無視し、「この機能がないからダメ」と言ってしまうのは、少し乱暴ではないかと思うのです。
『背もたれが立っているから疲れる』は間違い
また、XC40の後席シートの悪い評価の理由で多いものに、「背もたれが立っているから疲れる」というものがあります。しかし、はっきり言ってしまうとこれは誤った認識です。多くの自動車メーカーが言っている通り、リクライニング機能を設定しない場合、シートの背もたれは立たせるのが正解。その方が、長時間座る場合の疲労は少なくなります。
実際、ブログ主も背もたれが倒れた後席に座ると最初はいいな、と思うんですけどね。でも、長時間は絶対に無理。キャプテンシートのような造りのものなら話は別ですが、CセグメントのXC40の後席であれば、今の角度で設定するのが正解と言えるでしょう。
ちなみに、後席のシートを横から撮影するとこんな感じです。昔の4ナンバーの軽自動車(知っている人は少ないか、、)のように背もたれが垂直に立っているわけではなく、目視レベルでは前席の角度とほぼ同等。であれば、前席同様に快適であるかと言えば、そこには後席なりの割り切りがあって。それについては、また次回あらためて書きたいと思います。