ポールスター・パフォーマンスソフトウェアを導入して変わった点。今回は、「シフトスピードの変化」について書いていきたいと思います。
導入する前は、一番改善を期待したこの項目。結果は、期待外れな点はあったものの、「入れないよりは良かった」程度には思えるものでした。
期待値の半分だったレスポンスの改善
以前、「シフトアップもシフトダウンも反応が遅れる」と書いたパドルシフトのレスポンス。今回の導入によって、それぞれ以下のように変わりました。なお、これらの内容は、すべてのドライブモードにおいて共通です。
◇シフトアップ
操作した瞬間、シフトアップされるようになりました。操作後反応がないままエンジン回転数が上がり続ける、、なんてことがなくなったので、ストレスを感じなくなりとてもGoodです。
◇シフトダウン
ギヤポジションを「M(マニュアル)」にしてパドルを操作する時のみ、操作した瞬間にシフトダウンされるようになりました。エンジン保護のためと思われる、極端にエンジン回転数が跳ね上がる場合を除いて、ではありますけど。
一方で、ギアポジションが「D(ドライブ)」の場合は、気持ち程度に改善されたかな、といった感じでした。期待が大きかったのは、日常的に使用するこちらなんですけどね。正直、ドライバーが望んで手動で変速しているのに対し、「M(マニュアル)」と「D(ドライブ)」でなぜ差をつけるのか、意味がわかりません。…ちょっと厳しいですか?
想定外だった嬉しい改善点
シフトダウン時のレスポンス改善は期待外れに終わりましたが、想定していなかったことで嬉しい改善点がありました。それは、コーナーリング時に積極的にシフトダウンして、タイヤのグリップを高めるように変更されていたこと。
具体的には、高速道路のインターチェンジのようなだらだらと続くコーナーが、不得手ではなくなりました。ともすればトルク不足でアウト側に流れそうになる車体が、積極的にシフトダウンされるようになったことでタイヤグリップが回復、しっかり踏ん張るようになったのです。
コーナーリング中のシフトダウンは、シフトショックや急なトルク変化で姿勢を乱す場合があるので、良いとばかりは言えないんですけどね。ただ、XC40に搭載されているのは8速の多段AT。これらの影響はさほど大きくなく、欲しいグリップを確実に提供してくれるようになったので嬉しい限りです。
というわけで、「シフトチェンジの制御」という点ではある程度満足、という結果になったポールスター・パフォーマンスソフトウェアの導入。点数をつけるなら、70点ぐらいですかね。やっぱり、シフトダウン時のレスポンス改善を一番期待しただけに、その分の30点を減点します。