「アダプティブクルーズコントロール」と比較して、現時点ではまだ十分熟成されていないボルボの「パイロットアシスト」。今回は、そんな「パイロットアシスト」を使用するうえでの「注意点」について書いていきたいと思います。
ちなみに、この「パイロットアシスト」が十分熟成されていないのは、ほとんどのメーカーでも同様。唯一、最新のメルセデスベンツのみセンサーの多さゆえか半歩リードしている感はありますが(友人の車を200キロ程度試乗しての感想)、ボルボがトップクラスであることに変わりはなし。誤解がありませんよう申し添えます。
自分が最良と思う運転を最優先する
まず、「パイロットアシスト」を動作させている場合でも、自分が最良と思う運転を最優先しましょう。ステアリング操作に介入すると抵抗される場合がありますが、気にする必要はありません。「パイロットアシスト」は人の操作を優先するように途中で力を弱めますし、前の記事で書いた通り「パイロットアシスト」が誤った判断をする場合もあります。「ん?」と思ったら、迷いなく操作に介入しましょう。
「左に寄りすぎ」という誤解を信じない
これ、オーナーズレビューなどでよく「パイロットアシストは車線の左に寄りすぎ」と書いてあるのを見るのですが、ボルボの「パイロットアシスト」は、ちゃんと『車線の中央』を走るように動作しており、そのような事実はありません。ちょっと失礼ではありますが、安全のためにもう少し車両感覚を磨きましょう。。まあ、とある自動車評論家も同じことを言っていたので、仕方のない部分はあると思いますが。というか、この自動車評論家の書いた記事、二度と読まない。
なお、本当にそうなの?と思われる方は、どなたかを後部座席中央に座らせ確認してもらってください。もしくは、渋滞で停止した時などに「カメラの360°ビュー」を自分で見てみるなど。いずれも、ちゃんと『車線の中央』を走っているのが確認できると思います。
疲れていない時に使う
最後に「パイロットアシスト」をどのタイミングで使用するか、についてですが、高速道路を長距離走るような場合は、早いタイミングで使用するのが良いと思います。
普通に考えれば、「運転が楽しい最初のうちは自分で」「ちょっと疲れたらパイロットアシストを起動」とするのが運転好きな人にとっては良さそうですが、疲れて「パイロットアシスト」を起動すると、機能の限界を超えた場合の対処が遅れることが懸念されます。
なので、最初は「パイロットアシスト」を使用、途中からは自らがハンドルを握り、疲れを感じたら無理をせず素直に休憩するのが良いでしょう。