《ボルボXC40 × 旅・ドライブ》ときどきネコ

ボルボXC40で行く旅やドライブの記録。時々ネコが出てきます。

お気に入りのボルボ…でも次の選択肢がない~その⑦


え~、、前回の最後に、今回で最終回にしたいと書きましたが。結局、次回まで続くことになりました。。ざっと書きたいことを書き出してみたら、どうにも1回で終わる分量にならなくて。

なので、今回は「EV車=環境負荷軽減」とされていることへの疑問だけを取り上げて書いていきます。実はこれ、ブログ主がEV車のみの普及を喜ばない一番大きな理由だったりするんですよね。

10万km以上の走行でガソリン車より環境負荷軽減?

前回の記事にも書きましたが、EV車は10万km以上の走行で、ガソリン車より環境負荷が軽くなる、と言われています。

ただ、これはテスラやボルボのような、現在EV車専業もしくは将来的にEV車のみの販売を行う予定のメーカーが表明していることですので、ブログ主としては多少の「色」がついているものとして見ています。

そして、これに加えて気になるのが、EV車で10万kmを超えて走行した車両が現時点でどれぐらいあって、その間に必要となる交換部品のことまでちゃんと考慮されているかということ。搭載している膨大なバッテリーはもちろんのこと、車両重量が大幅に増えることによる車両構成部品のダメージまで考慮して算出するのが本来の筋。ガソリン車なども当然部品交換は必要ですが、バッテリー搭載量が大幅に少なく車重が何割か軽量であることを考えれば、有利であることは間違いないでしょう。

どうにも「EV車ありき」で色々評価されているように思われて、本当に環境負荷が軽くなるのか疑問なんですよね。

環境負荷が自動車単体で語られていないか

で、それ以上に疑問を感じるのが、環境負荷が自動車単体で語られているように思われることです。具体的に言えば、EV車に供給する「電気」の製造のことですが、EUはこの評価を意図的に無視してないですかね。

実際問題、各国で行われている発電はまだまだ火力によるものが主流であり、評価を無視できるのは原子力が大部分のフランスと、水力がほとんどのノルウェーぐらい。他の国はまったく無視できる状態にはありません。

もちろん、日本も同様に火力が主体。これまで原子力を推進してきましたが、そもそも地震が多い日本には向きませんし、今回のウクライナへのロシアの侵略では、原発を持つこと自体がリスクと言われていたことが現実になりました。火力頼みの状況は当面変わりそうにありませんし、これではEV車を導入しても環境負荷軽減にはなりません。

そして日本では、夏と冬には電力不足で節電を呼び掛けている状態です。なのに、車をすべてEV車にしてしまったらどうなってしまうんでしょうか。EV車から自宅に電力を供給する仕組みが利用できるのは一戸建てだけですし、状況がさらに悪化するのは明らか。環境負荷どうこう以前に、日常生活に大きな支障が出てしまうことも考えられます。

ちなみに、発電に関して言えば、日本は2030年までに洋上風力発電の割合を2割超にすることを目指しているようです。まあ、この手のロードマップが予定通りに進んだことはなかったりするのですが、これが実現すれば環境負荷は大幅に減ることになりますし、ぜひとも推進してほしいと思います。そして、その電力を「e-fuel」の製造に充てるようにも進めてもらえたら、というのがブログ主の希望です。

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