前回、美しい風景を紹介しました生口島。この島ではもう一か所、「耕三寺」を訪れました。でも、この「耕三寺」、お寺ではあるものの、境内には人の気配がまるでなく。。
耕三寺博物館
耕三寺入口です。お寺としてはあまり多くは見ない、どちらかと言えば鮮やかな色遣いの門構え。中に進むと、同様の色使いの建物と、美術品のような内壁が目に入ります。
でも、なんでしょうねこのお寺。ものすごく「仏作って魂入れず」な雰囲気を感じる。。
答えは、このお寺がすでに、その「日常」を終えて博物館として公開されているから。なので、仏事の声も聞こえなければ、お坊さんたちが行きかうこともない。その静けさと失われた「日常」が、妙に耳に迫ってくる感じがするのです。
もちろん、かつては普通のお寺として、そういった光景が繰り広げられていたのでしょう。ただ、このお寺は成り立ちも少し変わっていて、初代住職が自分の母親の菩提寺として建立したものとのこと。その目的を考えれば、今の形に落ち着いたのもごく自然なことなのかもしれません。
千仏洞
境内の右手奥に当たる位置に、「千仏洞」の入口はありました。
その名前の通り、洞窟にはきっと千体の仏像があるんですよね。。
ありました…。というより、これ、千体どころではないんじゃないですかね。ものすごい数の仏像が、辺りを埋め尽くしていますけど。
ちなみに、洞窟の中には色々な地獄を表した絵が展示され、人間の欲を諫める内容が説かれていました。まずい、、ここに書いてある欲、いくつか当てはまっている気がする。。
洞窟を抜けた先には、「救世観音大尊像」がありました。洞窟から外に出る上り階段から見上げる形になるため、かなりのインパクトがあります。
でも、それまでの道筋で地獄の様子を見ながら歩いてきたので、最初は閻魔様が待ち構えていたのかと思いましたけど。やっぱり、ブログ主の宗教が神道なので、少しズレている部分があるのかもしれません。
未来心の丘
最後は、大理石で作られたモニュメントが多数飾られた、「未来心の丘」です。その量、なんと3,000トン。20年ぐらい前に造成された庭園なので、これはもうお寺とは無関係かな。。ただ、その白い世界と、そこから望む景色は一見の価値があります。
こちらの写真も、やっぱりちょっと雲が厚い。。行こうと思われる方は、必ず晴れた日に行くことをお勧めします。きっと大理石が、写真より光輝いて見えると思いますので。
以上、しまなみ海道周遊でした。次回は尾道に向かいます。