《ボルボXC40 × 旅・ドライブ》ときどきネコ

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【XC40で行く】諏訪と絶品うなぎ(2022年12月26日~日帰り)その③


昔から、異形のものに興味があります。それもなぜか、美術品や絵画に関するものについてだけ。

それがいったいどういう理由によるものかはわかりませんが、当然のように興味が向いたのは「サルバドール・ダリ」。多くの方がご存じと思われる、スペインの奇才です。

諏訪湖畔の「ハーモ美術館」

その「サルバドール・ダリ」の作品の一部、、数は多くないものの展示されているのが、諏訪湖の北岸に位置する「ハーモ美術館」になります。

すっきりとした外観の、周囲の景色と比して違和感のない造り。同様にダリの作品を収蔵している「諸橋近代美術館」が、別世界から切り取ってその地にはめ込んだように見えるのとは対照的です。

ちなみにここでは、「アンリ・ルソー」「グランマ・モーゼス」「アンリ・マティス」「マルク・シャガール」など、耳にすることが多い作家のものを含め400点ほどを収蔵。ダリの作品はそのうちの一部となります。

「サルバドール・ダリ」の『ゆがみ』

ただ、「その一部」の存在感が尋常ではありませんでした。

上の写真は、美術館を入ってすぐの場所に展示されている『時のプロフィール』。ダリが7点ブロンズで作成した作品のうちの2点目で、この美術館で唯一写真撮影が許可されているものになります。

そういえば、中学生の頃だったか、教科書で絵画『記憶の固執』の写真を見たのがダリに興味を持ったきっかけだったような。同様に時計が溶け落ちそうになっているので印象的だったのですが。

美術に造詣が深い方はご存じのことと思いますが、ダリと言えば「ゆがみ」「クラッチ(杖)」「穴」「引き出し」の概念が多くの作品に取り入れられています。

この作品には一見「ゆがみ」の概念だけが取り入れられているように見えたのですが、今あらためて写真を見ると、上の枝に「クラッチ(杖)」の概念も取り入れられているように見えて。ブログ主の私見ですので、実際のところどうなのかはわかりませんが。

ちなみに、ブログ主はこの作品を見たかったので「ハーモ美術館」に行きましたが、ダリの作品を数多く見たい、という方は「諸橋近代美術館」を訪ねてみるのもお勧めです。

所蔵点数が多く、上記の概念がふんだんに盛り込まれた作品を見ることが出来るのが理由ですが、一緒に飾られた本人の写真の生き生きとした表情から、その人となりをうかがい知ることが出来るのも楽しいです。