《ボルボXC40 × 旅・ドライブ》ときどきネコ

ボルボXC40で行く旅やドライブの記録。時々ネコが出てきます。

オールシーズンタイヤ「クロスクライメイトSUV」の雪道評価(その⑦~最終回)


ようやく最終回となりました、オールシーズンタイヤ「クロスクライメイトSUV」の雪道評価。

今回は、このタイヤの現時点での立ち位置について書いてみたいと思います。

期待以上の高性能

まず最初に、このタイヤで雪道を走ってみて感じたのは、「ほとんどの道はこれでカバーできるのではないか」ということでした。

もちろん、このタイヤで雪道を走るのは初めてだったので常に緊張感を持って走っていましたが、アイスバーンかそれに近い路面を除けば危険を感じることはまったくなく。寒冷地でも走行性能を十分に発揮できる証明の「スノーフレークマーク」がついているのは伊達ではない、と感じました。

まあ、チェーン規制を除けばすべての道において法的に走行を許されているわけですから、当然と言えば当然なのですが。

ただし、雪の多い地方では常用できない

ただ、その一方でアイスバーンなどにおいては、やはりリスキーな印象を持ちました。

スタッドレスタイヤもそういった路面では滑るものの、その「程度」が違うからなんですが。

特に減速においては、XC40に搭載されているハルデックスカップリングの4WDも役に立たない…どころか重量が重い分制動距離が延びるだけなので、この違いは大きいです。

あと1mあれば回避できた、という追突事故は事故全体の7割程度を占めるというデータもありますので、やはり雪の多い地方ではスタッドレスタイヤ一択となるでしょう。

ただ、今後については、徐々にオールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの差は縮まっていくものと思われます。オールシーズンタイヤの発売当初は「スノーフレークマーク」が与えられるレベルには程遠かったにも関わらず、今では飛躍的に性能が向上して多くの場面において雪道を走れるわけですから。

早くそうなって、雪道を安心して走れるようになるといいのですが。それか、布製タイヤチェーンの強度や性能が向上して、60km/hぐらいまでの速度で一部アスファルトが混在している雪道の長距離を走れるようになるか。

そうなれば、普段は雪が降らない地に住むブログ主にとっては願ったり叶ったり。

いつも装着しているオールシーズンタイヤのままで冬にいつでも遠出できますので、これまで控えめにしていた魅力的な雪国へのドライブが、きっと増えることと思います。