XC40の話からは少し離れますが、今回からしばらく水素エンジンの話を書いていきます。
どうして急に?と思われる方もいらっしゃると思いますが、ブログ主にとって、今一番次期愛車になる可能性が高く、もっとも興味がある車のエンジンですので。
まあ、これを言ってしまうと、イコール次はボルボには乗らない(乗れない)、と言っているようなものなんですけど。やむを得ない事情もあるんですよね。。
水素エンジンの仕組みと課題
というわけで、まずは水素エンジンについてざっくり説明したいと思います。
初めにお断りしておきたいのは、水素エンジンはトヨタ「MIRAI」のように水素と空気中の酸素を化学反応させて電気を発生させモーターを駆動するのではなく、水素を燃焼させることで、動力を発生させる仕組みであるということ。なので、仕組み上はガソリンエンジン車に極めて近く、変更点は燃料供給系と噴射系の変更程度になります。
大きな課題と言えば、現段階での燃料が圧縮気体水素であるものを、液体水素に変更することぐらいでしょうか。これが出来れば飛躍的に走行距離が延びるので、ブログ主のように一度に長距離を走るユーザーには大きなメリットになるほか、水素の補給拠点が(現時点で)少ない、という問題も大幅に緩和されます。
圧縮気体水素のものであれば、もう既にスーパー耐久シリーズで水素エンジンを搭載したカローラスポーツが走っているので、そう遠くない日に発売されるんじゃないでしょうか。少なくとも、走行距離の大幅アップや充電拠点の不足問題を軽減する「EV車の電池革命」を待つよりははるかに早いと思います。
水素エンジンの魅力 - ①環境性能
ちなみに、水素エンジンは環境性能も時代にマッチしたものになっています。
厳密に言えば、高負荷運転時に窒素酸化物を排出しますが、これは混合気を希薄にすることなどの工夫で大幅に削減できる道筋が見えてきていますし、エンジンオイルをごくわずか燃やすことで発生する二酸化炭素や炭化水素も、クリーンエンジンの名に恥じないレベルで微量。なので、これらのことを今後取り上げて、これはクリーンエンジンではないからダメ、と声を上げる人はいないでしょう。
こういった理由から、ブログ主は水素エンジン車がEV車に対し、ユーザーが次世代の車として選択する有力な対抗馬になるものと考えています。
早く市販されるといいんですけど。先陣を切りそうなトヨタは、現時点で富士登山の4合目辺り、と言っていますが。
次回、もう少し水素エンジンの魅力について書いていきます。