《ボルボXC40 × 旅・ドライブ》ときどきネコ

ボルボXC40で行く旅やドライブの記録。時々ネコが出てきます。

お気に入りのボルボ…でも次の選択肢がない~その④


今回は、「充電設備の設置が可能な場所の問題点について」の続きです。前の記事で、ここに書く内容をご理解いただく前提となる内容を色々と書いていますので、お読みでない方はお手数ですがお目通しいただけますよう。

駐車場を有する商業施設・宿泊施設(ショッピングモール、レジャー施設、ホテル等)

公共の場所以外で充電設備を設置する場所として思い浮かぶのが、商業施設や宿泊施設です。ショッピングモールやレジャー施設、ホテルなどがそれにあたりますが、長時間滞在することが多いこれらの場所こそ、充電設備の設置が期待されると言って良いでしょう。

しかし、前回記事に書いた導入・維持費用、そして技術の進歩で陳腐化した場合の更新費用を考えれば、少なくとも商業施設についてはおいそれとは充電設備の導入には踏み切れないと思います。利益が出ない、というよりむしろコストにしかならないものに対して、集客だけを目的に身銭を切って導入するのはリスクが高すぎるからです。また、あまり景気が良くない昨今、そういった投資をする余力がない施設もきっと多いでしょう。

宿泊施設については、設置が進む可能性が高いように思います。ただ、この場合に設置するのは、一般家庭と同じ200V電源を使用する安価な充電設備。ホテルには利用者が一晩泊まるため、急速充電でなくても事足りる場合が多いからです。でも、宿泊しない人に設備を使わせることはあまりしないでしょうから、一般的な充電拠点としては役不足。拠点数の大幅拡充といった視点では、あまり寄与しないでしょう。

ちなみに、補助金が出ればその金額によっては設置する商業施設が増える、という考え方は当然ありますが、現在のガソリンスタンドは、基本的には企業努力のみで経営しているんですよね。。糸目をつけずお金を使うのであれば設置できて当然。結局何らかの形で税金負担が増えることになりますので、公共の場所について書いた内容と同じ結論で、利用者にはデメリットの大きな話になります。

自動車のディーラー

自動車のディーラーについては、当然充電設備を設置すると考えられます。営業で利用する車や試乗用の車に充電するためであったり、場合によっては来店した購入者が利用するためであったり。まあこれは、EV車を販売している当事者なわけですから当然ですよね。

ただ、みなさんご存じの通り、ディーラーの駐車場の多くはあまり余裕がありません。整備工場併設のディーラーには作業前、作業後の車がひしめき合っているのをよく目にしますし、整備工場がないディーラーに至っては、敷地に入った途端どこに車をおけばいいの?と戸惑うぐらい狭いところが多かったりします。そのうえ、駐車場はそもそも営業活動のためのもの。充電拠点としての役割を果たすには不十分です。

もちろん、敷地が十分広いディーラーもあったりしますが、それは旗艦店だったり土地の価格が安価な地域であったり。その数は、決して多くはありません。

 

また、長くなってしまいました。次回に続きます。

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