さて、『V60 B4 Momentum』の試乗レポート、後編です。それでは早速、続きからどうぞ。
『V60 B4 Momentum』の加速
モーターの力を借りて行う加速の鋭さについては、『XC40 Recharge Plug-in hybrid T5 Inscription』の試乗記事でも書きましたが。その印象は、今回試乗した『V60 B4 Momentum』でも同じものでした。
この、タイムラグなしで瞬間的に最大の加速を提供することは、純ガソリン車ではどんなにトルクを積んでも不可能、、そう思えるほどに、スタート直後から一瞬で周囲の景色を後方に置き去りにします。
もちろん、これは停止状態からの瞬発力の話で、その先の加速力のことまでを言えば、超巨大トルクを誇るガソリン車には置いていかれます。でも、実際の話、公道ではそういったことはまずありません。なぜなら、『V60 B4 Momentum』レベルの加速でも、フルに行えば公道では十分に危ないですから。これを超える加速を行うのは、完全に危険運転の領域、、相当(自主規制)な人の運転に遭遇しない限りは、現実的には起きえないと言って良いでしょう。
高速道路での追い越し加速は、、まあスタート直後ほど強烈ではありませんが、それでも十分に速いと言えるレベルですので検討されている方はご安心を。
ブログ主が思う「最高速の価値」
ちなみに、最高速について言えば、国内ではもうかなり以前にその価値を語る意味がなくなっていると思います。120km/hの区間を走るにしても、その速度を出すことはおろか、十分に余裕がある車が大部分を占めますし、ボルボに限って言えば速く走っている感覚すら希薄といった状態ですので。なので、今回試乗した『V60 B4 Momentum』についても、まったく不足を感じることはなし。
なお、ご参考までに今乗っている『ボルボ XC40 T5 AWD Rデザイン』について書きますと、先日、前車RX-7に乗っていた頃の知り合いの方のお誘いでクローズドコースを走ったのですが、まあ、ボルボのSUVに乗ってて最高速を語るのはナンセンスだなぁと思った次第で。
というのも、ストレートは200km/h近くまで出しても全く不安はないのですが、緩い高速コーナーでは150km/hを超えたぐらいでも腰高な車体がロールするのが怖い。。RX-7では、むしろその速度域からが路面に張り付くような感覚が出て楽しかったのですが、XC40では真逆。限界を知るにはかなりのリスクを背負って走りこまねばなりませんし、そもそもそこまでしてそれを知ってどうする、とも思ったのでした。
クローズドコースで超高速域での走行を楽しみたいなら、カイエンやマカンの上級グレードや、ウルスなんかを買うのが良いのだと思います。ブログ主は買えませんけど。