《ボルボXC40 × 旅・ドライブ》ときどきネコ

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ボルボXC40が「異常なまでに」速く感じる理由(後編)


ボルボXC40が「異常なまでに速く」感じる理由、後編です。ブログ主の前車であるRX-7に比べ、0-100km/h加速が1.5秒以上遅いXC40。にも関わらず、XC40が速く感じる理由は何なのか。今回は、その理由について書いていきたいと思います。

ゼロ発進からの数十メートルが速いXC40

まず、1つ目の理由は、ボルボXC40のゼロ発進からの数十メートルが、非常に速いことにあります。それは、四輪駆動であり、電子デバイスで加速時に前後輪の駆動力が最適に配分されるから。後輪のみの駆動で、電子デバイスなど存在しないRX-7とは、そもそもからして条件が違うのです。

実際のところ、RX-7でゼロ発進する時には、アクセル操作に非常に気を遣いました。タイヤはヨコハマ製の「ADVAN NEOVA」という公道最強レベルのスポーツタイヤを履いていたのですが、うかつに踏み込むと簡単にホイールスピンしてしまい、あっという間にタコメーターの針がレッドゾーンに飛び込むことに。いくら高回転型のロータリーエンジンとはいえ、8,000回転オーバーは危険領域です。そのため、タイヤがグリップを保つギリギリの感触を探りながら加速することになるため、どうしてもXC40と比べて遅い印象がぬぐい切れず、、、その感覚がブログ主に残っていたというわけです。

新しいターボ車と古いターボ車の差

次に、2つ目の理由。これは、高速道路のパーキングエリアからの本線への導入路で、XC40のフル加速を試した時に気がつきました。方法としては、RX-7のようにタイヤのグリップに気を遣うことなく、アクセルを無造作に踏み込んで加速を開始。そして、進路がクリアなことを確認したうえで一気にアクセルを底まで踏むと、、「スカッ!!」という効果音が聞こえそうなほど見事に空振りする感触が伝わってきました。

これ、どういうことかと言うと、XC40はわずか1,800回転で最大トルクを絞り出してしまうので、アクセルを半分も踏み込めばそれ以上は踏んでも変化は起きないのです。ですから、ゼロ発進で感じた速さがほぼすべてであり、それ以上の領域はありません。「一次関数的な加速」と言えば良いでしょうか。

これに対し、RX-7は「二次関数的な加速」と言えます。アクセルは底に至るまで踏んだ分だけトルクとパワーが沸き上がり、その加速は最大トルクを発生する高回転域まで鋭さを増す一方。加速の後半は視界が狭くなるほど強烈で、一般道では解放するに至りません。

ちなみに、RX-7の5秒を切る0-100km/h加速は、この夏ボルボが発売する(もうされた?)電気自動車「ポールスター2」とほぼ同等。「ポールスター2」はツインモーターで408ps/67.3kgmを絞り出すかなりのハイスペック車なのですが、つくづく「軽さ」は武器なんだなぁ、と思う次第です。

結論!

あくまで体感ですが、XC40とRX-7が並んでスタートしたなら、ゼロ発進から数十メートルぐらいまではXC40が圧倒、そのあとRX-7が徐々に盛り返し、最後はRX-7が一気に突き放す、という展開になりそうです。

なので、街乗りの加速なら「XC40が圧倒的に扱いやすいし有利」ということは言い切っても良いでしょう。

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