さて、再び旅行記事を中断してオーナーズレビューです。取り上げるのは、以前の記事で紹介した「アダプティブクルーズコントロール」機能に車線維持機能が追加で動作する「パイロットアシスト」。その出来栄えは、いったいどのようなものなのか。今回は、その操作と制御について紹介していきたいと思います。
「パイロットアシスト」をON・OFFする方法
まず最初に、「パイロットアシスト」をON・OFFする方法ですが、前提として「アダプティブクルーズコントロール」が動作していることが必要になります。そのうえで、以下の写真の「右矢印ボタン」を押すと「パイロットアシスト」が作動、「左矢印ボタン」を押すと「アダプティブクルーズコントロール」に戻ります。
ちなみに、ブレーキを踏むなどして「パイロットアシスト」が解除された場合は、プラスマークのついた「上のボタン」を押すと動作が再開。この再開する時の操作は、「アダプティブクルーズコントロール」と同じですね。停止後に再発進する場合も、同じボタンを使います。
なお、「アダプティブクルーズコントロール」の操作方法については、以下の記事をご覧ください。
優秀な車線維持制御
ボルボの車線維持制御は、本当に優秀です。制約はありますが(次回説明予定)、車線を正確にトレースするし動作も滑らか、コーナーでも他のメーカーに見られるような「左右どちらかに寄りすぎてあわてて修正する」ようなストレスの元になる動きもありません。
ちなみに、近年のメルセデスベンツ車に搭載されている「ウィンカーを出すと自動で車線を変更する機能(追い越し車線の安全確認機能付き)」は、ボルボには搭載されていません。
実はブログ主、この機能がボルボにないことを非常に残念に思っていたのですが、最近になってこの機能は不要だと思うようになりました。それは、ボルボの「パイロットアシスト」の車線変更時の動作が、今のままでも十分秀逸だから。
具体的には、前走車を追い越すためにウィンカーを出すと、パイロットアシストが一度解除されて自動的に加速を開始(この加速が人間の感覚に近くて本当に心地よい)、ざっくり車線変更をしてウィンカーを戻すと、パイロットアシストが再起動して車体を勝手にレーン中央へと導いてくれるのです。メルセデスベンツ車との違いは、ステアリングを軽く操作してあげる必要があるかないかだけ。もちろん、追い越し車線の後方車が急接近している場合は、自動でステアリングをアシストして車線変更を中断してくれる機能も付いています(別記事にて説明予定)。後方確認はもちろん必要ですが、ブログ主の場合だとメルセデスベンツ車でも同じことをするでしょうからね。。
次回、「パイロットアシスト」の「限界」について書いていきます。